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シラスウナギ
シラスウナギはウナギの幼魚のことで別名はりうなぎとも呼ばれています。アユ、ニシン、イカナゴマイワシ等の稚魚で透明なものもシラスと呼ばれています。
全長5センチ前後の透明色をしており眼だけが黒く水面に浮いていてもなかなか気付きません。シラスウナギはマリアナ海溝で親ウナギが産卵し大きくなるとクロコ(色素が黒い)とも呼ばれ黒潮にのり太平洋沿岸から川に入ってきて日本の川で発見される時に始めてうなぎと呼ばれる大きさになっています。
河口で発見される頃には人間の目でも簡単に発見されるくらい大きくなっており体長5センチくらいに成長しております。何故海岸の波打ち際や河口付近に近づいてくるかというと海より塩分濃度が低い場所を探していると考えられています。
そして一定期間河口に定着して体を淡水に耐えられるように調整して上流を目指して行きます。
季節的には春先の5月〜6月が最も多いです。12月から4月くらいまで続きます。
日本でシラスウナギの捕獲規制がなく誰でも捕獲できるようになっています。
よって乱獲が心配されておりワシントン条約で規制をかけることも検討されています。
近年シラスウナギは5割も減少しており、近い将来絶滅危惧種に指定されるかもしれない。全体の数が減少している理由として最も有力といわれているのは異常気象が原因といわれています。それとそもそも親が年々減っているので生まれてくるシラスウナギも当然に減ると考えられる。
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シラスウナギの価格と相場
シラスウナギの収穫量は平成24年1月現在で5割も減っています。収穫量が下がると価格が高騰し相場は不安定になるのは間違いないです。
一般的なシラスウナギの価格としては、1sで5000匹から5500匹くらいあり、「20万円から30万円」で取引きされております。
以前は
1匹40円から60円くらいが相場でしたが、24年1月現在は1sで5000匹から5500匹くらいあり、1匹40円から600円くらいするので「200万円から300万円」で取引きされており、これまでの価格に比べて10倍も値段があがっています。
この価格は急に高騰した訳ではなく毎年不漁が続いておりじわじわと上がって今現在の相場になっています。この価格高騰に伴いうなぎ専門店の料理屋さんでは「うな重並」を1人前3000円から4000円で提供するしかないので、休業や閉店するお店が相次いでいる。
ランチタイムで高価なウナギが安く食べると宣伝して集客していたお店にはとても悪いニュースであるがこの現象は今後も続くと考えられ水産庁は何らかの対策が必要と考えては、関係団体を集め会議を開き捕獲規制をしなければいけないと判断した。
国内で消費されるウナギは、稚魚のシラスウナギを捕獲してそれから出荷できるまで大きくした養殖ものが殆どなので1人前3000円から4000円の価格設定になってします。
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絶滅させない為に今おこなわれていること
このままでは完全にシラスウナギがいなくなり国産のウナギが食べられなくなる可能性があるとしてそれぞれの県が補助金を出して秋に親うなぎを放流して少しでも産卵して数を回復させるような努力は続けているようです。
今後、期待されることは何故、シラスウナギの数が減少してきたかという原因を追究し、捕獲規制を設けたりして絶滅させないという目標に向けてシラスウナギ関係者や一般の方がもっともっと真剣に考えていかなければいけないのではないかと考えられる。
この先、シラスウナギは更に値段が高騰する可能性があります。
お金を出せば食べられるかもしれませんが、いつの日かお金を出しても食べられない日がくることも考えられます。
東京大学の木村伸吾教授は天然ウナギの漁獲量は平成2006年以降は漁獲量が5割近く落ち込んでいるとし、異常現象だけではなく人間により長年にわたる乱獲が原因と考えている。
接岸する場所
接岸する場所は日本全国にありますが高知県の仁淀川や天竜川が有名です